本当に筋力って必要?
やっと、二回目のブログを書かせて頂く時間が出来ました。
今日は患者さんからよく聞かれる、筋力のお話を書かせて頂きます。
まず、『筋力』という言葉は巷でもよく聞かれると思いますが、皆さんはどこまで筋力というものををご存じでしょうか?
辞書で調べてみると、
「ある筋肉が筋の長さを変えないで発揮する最大の張力」
と書かれています。
私も学生の時や病院勤めをしている時はこの話をよく伺いました。
そして、固定概念として、
「年をとると筋力が落ちる。」
「病気にならない為には筋力をつけないといけない。」
などと思っており、恥ずかしながら患者さんにもその様に説明していました。
しかし、よくよく考えてみると、これでは
筋力のある人=痛みが出にくい
筋力のない人=痛みが出やすい
となってしまいませんか?
ということは、
ボディビルダー=痛みが出にくい
赤ちゃんや子ども=痛みが出やすい
になってしまいます。
こう書くと、急にすごい違和感を感じないでしょうか?
ということで、私なりの結論を書かせて頂きますと、
筋力が強い=痛みが出にくい
というのは大きな間違いです。
痛みが出にいくい身体を作る上で本当に必要なもの。
それは「筋機能」です。
こちらはあまり聞きなれないフレーズですね。
要は「筋肉がきちんと働ける状態にあること」
が重要な訳です。
本来、人間が普通に動く分にはそこまで筋力は必要ありません。
寧ろ、今持っている筋肉を効率良く使うということの方が大切です。
だから、赤ちゃんはあんなに少ない筋力でも動き回れますし、どこかを痛いとも言わない訳です。
ちなみにこの世で一番筋機能が高いのは恐らく健康な赤ちゃんです。
新しく筋肉を増やすのではなく、今持っている筋肉を効率良く使う。
それが筋機能を高めるということです。
当院では股関節や膝の変形などの方がよく来られます。
でも、病院やジムで行われる様な筋力トレーニングは一切行いません。
先週来られた方はどの病院に行っても良くならず、股関節の手術を勧められていたらしいのですが、帰りには杖を忘れて帰られ、二人で笑い転げていました。
筋力を高めムキムキになるのも良いですが、筋機能を高めるというのも一つの選択肢としてどうでしょうか?
それではまた。
(引用:http://funnypics1000.blog2.mmm.me/mmmblog-entry-379.html)