猫ちゃんにオステオパシー
久しぶりのブログで申し訳ありません。
本日は3月3日ひな祭りということなのですが、2月22日は何の日かご存知でしょうか?
正解は、ニャーニャーニャーということで猫の日だそうです。
ということで、もうお分かりだと思いますが、先日ちょっと変わったお客さんが来られましたので、本日はそのことを書かせて頂きます。
ことの発端は一週間前、あるメールが届いたことから始まりました。
差出人はいつもお越しいただいているワンちゃんと猫ちゃんを飼っておられる患者さんでした。
内容は飼っている猫ちゃんの肋骨と肋骨の間の軟骨が知らぬ間に飛び出しデベソみたいになってしまい、元気がないから診て欲しいという施術のご依頼でした。
獣医さんにも行かれたそうですが、レントゲンでは骨折もなく内臓の異常もないと言われたとのことでした。
私は以前飼っていた愛犬が難病でほぼ寝たきりになってから施術をしていた経験はありましたが、所詮は自分のところで飼っていた、しかも寝たきり状態の犬の話ですし、当然よそ様が飼われている、ましてや動き回るであろう猫ちゃんを診た経験はありませんでしたので、正直にそのことを伝えさせて頂きました。
ただ、何らかの形でお力になれればという気持ちもありましたので、ダメ元でも良かったらお越しくださいとお伝えしました。
とは言ったものの、全く自信がなかったので、とりあえず来られる日までインターネットでひたすら猫の解剖を調べ、頭に入れるということを繰り返しました。
そして、施術の日。
来られたのは本当にかわいい猫ちゃんで、犬派の私も完全に骨抜きにされてしまいました。
診させて頂くと、剣状突起が前方に突出しており、それと繋がっている肋骨や脊柱の可動性が乏しく、胸椎も一部前方に突出していました。
そのため、その辺りを施術させて頂いたのですが、最初は落ち着きが乏しかった猫ちゃんも、途中からリラックスして来られたのか落ち着いてこられ、最後にはあまりにもお利口さんにベッドに載られているのでパーカッションバイブレーターも使わせて頂きました。
剣状突起の突出を完全に元に戻すことは難しかったのですが、施術をさせて頂いていると剣状突起自体や他の部位の可動性が改善するとともに一次呼吸の回復を感じました。
そして、後日。
こんな嬉しいメールと写真を送って下さいましたので、載せさせて頂きます(メールはご主人が施術に来られた夜に頂きました)。
こんばんは。
本日はお世話になりました。
夫もこれからは度々伺いたいと申しておりました。
また、よしこ(猫)の件でもお世話になりましてありがとうございました。
お陰様でまた元の様に元気になっております。
骨が飛び出した頃は朝になっても起きて来なくて心配しました。
それまでは私が起きると一緒になって起き出して二階の寝室から一階に降りるときは先に階段を降りながら時々私を振り返って先導?してみせる姿が可愛かったのですが、骨が飛び出してからはそれがなくなってしまい非常に寂しい思いをしました。
当たり前だった朝の光景が失われたとき初めてその尊さに気付き、出来ることならまた取り戻したいと思い中壽賀先生に相談してみましたが、
先生には快く受け入れて頂きまるで地獄に仏の様でした。
もしかしたら「私は人間しか診ません」とか「無理です」と言われるのではないかな?と思いましたので杞憂に終わってホッとしました。
先生は人にも優しいですが動物にも同じく優しい姿勢で接して下さるので猫も施術中に暴れたりすることもなく反対にゴロゴロと喉を鳴らしていました。
正直それには少し驚きました。
よしこは怖がりだった筈なのですが、あのブルブル振動する機械をあててもパニックを起こさず大人しく出来て、猫も自分が施術されているのが分かるのかな?と思いました。
出来れば私も夫もそしてペットの犬と猫も、例え年を取って病気になったとしても決して薬浸けにはならず、先生の施術によって自然に命を終えたいと思いますので、これからもどうか宜しくお願い致します。
そういえば、海外には競走馬にオステオパシーをするオステオパスもいるそうです。
人も動物ですし基本的にはやはり同じなんだと改めて学ばせて頂ける貴重な経験をさせて頂きました。私はまだまだ大きな声で動物を診れますとはとても言えませんが、もしお困りのことがありましたら何らかの形でお力になれるかも知れませんので、良かったら言って下さいね。