ハワイ島(MAKOAさん)に行って感じたこと
少し普段のお仕事はお休みさせて頂き、ハワイ島に研修旅行(?)に行かせて頂きました。
正直、書きたいこと、学ばせて頂いたことが多過ぎて全くまとまっていません!
ただ、一生懸命書くので、最後まで読んで頂けるとありがたいです。
今回、お世話になったのはMAKOAさんという日本人の方がされているお宿です。
オフグリッドで電線など何も繋がっておらず、水道も雨水を浄水して使われていました。
見たことないくらい美しい穏やかな海を眼下に、
敷地にはネイティヴの植物、オーガニック野菜が沢山植えられ、
ロバ4頭、羊3頭、犬3匹、猫2匹、にわとり16羽、あひる7羽などの数々の動物もマイペースに暮らし、これ以上ないほど大歓迎してくれます。
全ての人や植物、動物を大きな愛で包んでくれているオーナーのいくこさん(写真 左)
ハワイの歴史だけでなく、あらゆることへの知識が驚く程豊富な名物ガイドのしょうへいさん(写真 右)
お二人の自然へのリスペクトは並大抵のものではなく、しかしそれを無理している感じでも、強要する感じでも全くなく、ただ自分たちが違和感なく暮らしたらこうなったという感じでした。
だから、日本にいたらビックリする様なことが多々起きましたが、お二人は何も動じず「いつものこと。」という感じがとても面白かったです(衝撃的過ぎてここで書けないのが辛いところ)
お二人とはツアー中や、帰ってからも夜中まで喋らせて頂きました(ご迷惑だったかも知れませんが、、、)。
不思議とお二人とのお話は普段自分が誰かの身体を通して思っていることや感じていることを、ハワイの自然や歴史、フラを通して感じておられたり、実践しておられ、お二人との会話の全てが僕の人生にとってもかけがえのない素敵な時間でした。
その中でも特に印象に残っているのは、ワイピオ渓谷にしょうへいさんと行った時。
凄い下り坂をトレッキングしていくのですが、普段スーパー運動不足な僕はあまりにしんどくて
「何で車で行かないんですか?」
と息も絶え絶えに尋ねました。
すると、
「なんでワイピオ渓谷が聖地かわかりますか?
ネイティヴハワイアンは海を渡ってハワイに来ました。
そして、ここに定住したのですが、彼らの主食はタロ芋です。
タロ芋を育てるには水の流れが必要なんですが、ワイピオ渓谷にはその理想的な水の循環が既にある環境でした。
結構、ネイティヴハワイアンは面倒くさがりなんですよ。
水は雨となって川となり、海に流れ、また海水は蒸発し、雨となる。
この縦の循環に、ネイティヴハワイアンは極力邪魔せず、調和して入ろうとしたんです。
あくまで自分たちも自然の一部。
ということは、自分は自然、自然は自分なんです。
だから、僕らも歩いて汗をかいて行くことで、僕らのかいた汗が大地に還ります。
そうやって、自然の一部に溶け込ませてもらうために歩いて行くんですよ。
車で行っちゃったら汗をかけないでしょ(笑)」
と言われ、ぐうの音も出ないほど納得しました。
この言葉をワイピオ渓谷で聞いてしまうと、普段自分は自然の一部であり、同じ様に調和をテーマに生きているつもりでしたが、全くわかっていなかったなと実感しました。
滞在中はずーーーっとこんな興味深い話を色んな角度から伺いました。
ハワイの神や神話のこと、
日本の神話のこと、
ネイティヴアメリカンのこと、
フラのこと、
ロミロミのこと、
ホ・オポノポノのこと、
自然現象のこと、
宇宙のこと、
周波数のこと、
ハワイから見た日本のこと、
発酵食のこと、
映画、小説、車、政治などから男女の話まで(笑)
興味深い話が多過ぎて、ここではとても書ききれません。
あまりにワクワクが止まらなかったので、トレッキング中も僕はメモを取りながら歩きました。
でも、話に夢中になり途中で諦めました(笑)
多くのお話の中で、普段バカンスに来ている南の楽園ハワイの光と闇についても沢山伺いました。
・ハワイ王朝が転覆させられてから、ハワイ王族の聖地だったワイキキは人工的な観光地にされてしまい海が汚れていること。
・ハワイはゴミを処理する施設がない為、本土に輸送して捨てていること。
・ハワイの最も大きな産業は軍事産業であること。
・ネイティヴハワイアンの聖地マウナケアにまた天文台が作られようとしていること。
そこに日本も加担していること。
などなど、、、
正直、耳を塞ぎたくなることばかりでした。
もし、日本の皇室が乗っ取られ、伊勢神宮がリゾート地になり、富士山や剣山に生態系を破壊するほどの他国の天文台が出来たらどんな気持ちなんだろうと考えてしまいました。
天文台については良かったらこちらをご覧下さい。
『ハワイ島マウナケア山頂におけるTMT天文台建設場所の見直し』
ネイティヴハワイアンの生活は決して物が豊かにある訳ではありません。
ただ、アフプアアというシステムがあり、集落のみんなで均等に水を分け合い、みんなでタロ芋などの農作物を育てます。
子どももみんなで育てます。
そして、ただ自分たちを生かしてくれる自然に対してチャントという祝詞や、フラという踊りで感謝を伝えます。
これ、今の日本みたいに決して物は豊かじゃないけど、今の僕らより遥かに精神性は高いんじゃないか?
そんなことを思いました。
MAKOAさんもリゾートの様な人工的なビーチも、プールも、ショッピングモールやテレビやエアコンすらありません。
でも、何もないけど、全部ある。
そんな場所です。
ハワイ島では、
ドルフィンスイムの大輔さん
日本から移住して完全無農薬のコーヒー農園をされている村松さん
との貴重なご縁もありました。
MAKOAのお二人にしろ、大輔さんにしろ、村松さんご夫婦にしろ、皆さんご自身がしたいことに対して言い訳せずに、ただ目をキラキラと輝かせ、一生懸命。
側から見ていてもそのキラキラが伝わってきて、こっちまでハッピーになる。
その様な方ばかりでした。
それにしても、今回は学びが多過ぎて、これだけ長いブログでも1パーセントも書けていません!
何が悲しいって僕の文才がないばかりに、ハワイ島の良さも、MAKOAさんの良さも全く伝えられない、、、それが何より悲しいです。
実は滅多に見ることが出来ない夢にまで見たムーンボー(夜に出る虹)もこんなにキレイに見えました。
これもMAKOAさんだからこそ見えたんだろうなと、感謝感謝です。
帰り際、しょうへいさんの発案でネイティヴハワイアンの挨拶でお別れしました。
(オデコを合わせ、お互いの場の空気を鼻から吸い共有するそうです。)
誰かとの別れ際に泣いたのは生まれて初めてかも知れません。
( MAKOAさんの庭で採れたバナナを食べながら泣いています)
今回の旅で実感したのは、
- 自然が好きなのと、自然の中で暮らすというのは全く違うということ。
- 自然の中では当たり前の様に「生と死」、「破壊と再生」が繰り返されていること。
- 自分たちも自然(宇宙)の一部であり、その中で生かされているということ。
- 自然(宇宙)を敬い大切にするということは、結果的に自分や他人、周りのもの全てを敬い大切にするということ。
言葉にすると、こんな感じなのですが、これも実際に話で聞くとの、五感で体験・体感するのでは大違いです。
個人的な感覚としては、今まで何となく頭でわかっていたものが、腑に落ちたという感じでしょうか?
実は感謝の気持ちをどう表現して良いかわからなかったのですが、オーナーいくこさんの希望もあり、滞在中お二人の施術をさせて頂きました。
環境が最高過ぎてこちらの方がしあわせ一杯でしたが、何より凄く喜んで頂けたのが嬉しかったです。
驚いたのが、身体を触らせて頂いた時の自分の感覚が
「身体も自然(宇宙)の一部なんだ。」
とより実感するというか、ハワイ島に行く前は虫眼鏡で見ていたものが、電子顕微鏡で見える様な、同じところを見ているのに
「こんなものあったんだ!」
と感じるみたいに(上手く言えないのですが)非常に感度が上がった感覚があります。
今の所、それは日本に帰国後も続いております(笑)
きっとこの様な感覚は人それぞれだと思うのですが、やはりあの声を失うほどの大自然の中、その自然と向き合い・敬い・調和して暮らされているMAKOAのお二人に出逢えたからだと思います。
施術をさせて頂いてから、MAKOAさんでの施術会だったりワークショップの話を頂きましたので、何とか形に出来ないか企んでおります。
(いつもの様に同じ感覚を共有したいだけ?)
是非、ハワイ島に行かれる方は
に行かれてみて下さい。
きっと、当たり前だけど忘れてかけている。
でも、一番大切なことを思い出すと思います。