感覚の言語化
施術を生業にして今年で早10年。
先日も
「やりたいことがない。」
というクライアントの高校生に
「喜ばれることも、
感謝されることも多い上に、
お金までもらえる
“施術家”って僕は最高だと思うけど!」
と熱弁していたら、
ドン引きされた後に、
「帰宅後、娘が施術家になりたいと言い出した。」
と公務員になって欲しいお母さんから恨み節のLINEをいただきました笑
そんなこんなで有難いことに僕の周りには施術家を志す方も多いです。
ただ、そんな皆さんから
「もっと(感覚を)言語化して。」
とよく言われます。
自覚しています。
僕は夢ばっか語るくせに、
感覚の言語化は本当に苦手です。
なんなら、どんどん苦手になっている気さえしています。
とはいえ、
人に何かを伝えることも僕のお仕事なので、
実はずっと悩んでいます。
そんな時、コンフォートゾーンの話を聞きました。
コンフォートゾーンとは、
人が普段やり慣れていて、
自分にとって安心で快適な状態のことだそうです。
いわゆる習慣化され過ぎて、
何かを考えてやってる訳ではない状態なのか?
とその時は思い、
きっと、「歯磨き」や「車の運転」がそれに当たるんだろうなーと思っていました。
そこで「ハッ!」としました。
前述の通り、施術院を開業して今年で10年です。
もしかして
「感覚の言語化」
とは
「歯磨きは何をしているのか?」
を事細かに伝えて欲しいってことだったのか?
と思いました。
もちろん、これは
「歯ブラシを持って、歯を磨けば良い。」
ということではなく、
①歯ブラシの柄の方を持つ
②歯磨き粉をブラシにつける
③ブラシの部分を歯に当てながら、上下左右と柄の部分からブラシを動かし、ブラシで歯を磨く
※この時、ブラシの毛先が広がらない程度の圧にする
④全ての歯を③の要領で磨きあげる
⑤磨き終わったら、歯ブラシのブラシを流水で洗う
のように伝えることなんじゃないか?
と思いました。
正直、その瞬間は
「めちゃくちゃ面倒くさい!笑」
が本音として出てきたんですが、
考えているうちに、
そもそも、
これも正確な歯磨きを表している訳ではないよな?
それでは誤解されるだけなのでは?
と言い訳でしかない葛藤が続き、
僕はずっと感覚を感覚のまま伝えることを心掛けていました。
でも、
「ま、どうせ完璧な言語化は不可能だから、
不足分は現場で例え話を使って補足する上で、
可能な限り“言葉”にしよう。」
と最近になって本当に突然
実技講座の資料のブラッシュアップ
を始めました。
そしたら、
「前よりわかりやすい!」
と言われることが増えまして、
元来、調子乗りなもので、
嬉しくなっちゃいまして、
最近はホロソフィー®︎の全講座のブラッシュアップを一心不乱にやっております。
そしたら、改めて
・言葉足らずなところ
・更に適切な表現があるところ
・講座の流れとして順番を変えたほうが良いところ
・技術の改善点
などが多々出てきまして、
「これはわかりやすくなる!!」
と舞い上がった結果、
気づけば、今月だけで
スタンダード講座の5ヶ月分の資料と
プロフェッショナル講座の2ヶ月分の資料
を作り直しておりました笑
もちろん、これはあくまで雛形で、
ここから協会メンバーとミーティングの際に
更にわかりやすい表現の仕方や情報の正確さ、
進行の仕方などをチェックしたり、
議論して、
更にブラッシュアップを重ねます。
結果、最近のミーティングは、
夕方にはみんなの頭がパンクするということが起きております笑
ただ、個人的にはこうやった常に良い意味での変化を重ねることは必要だと思っておりますし、
それに湯気を出しながら付き合ってくれる協会メンバーや、
変化に理解を示してくれるホロソファー®︎のみんなを心の底からありがたいと思ってます。
表現に完成はあり得ないので、
これからもブラッシュアップという変化は起こり続けるんだろうなと思いますが、
その都度説明しながら、ホロソファー®︎が関わるクライアントに還元できるように僕らもベストを尽くし続けます。
ということで、明日からスタンダード講座。
参加してくれる皆様、お楽しみにー。