カイポさん
ハワイに行くことになったもう一つの理由はカイポ・カネアクアさんというヒーラーに会いたかったからです。
カイポさんはハワイに昔から伝わる薬草、ロミロミなどにより、病気の人を癒したり、精神文化を広めている方です。
このカイポさんのことは高砂淳二さんというナイトレインボーの写真で有名な方の著書『ハワイの50の宝物』という本で知りました。(なんと、カウアイ島では夜に虹が出るんですよ。)
そこに載っていたカイポさんの写真がこちらです。
一目見てこの方はすごいヒーラーに違いないと思い、「会いたい!」という気持ちが高ぶりました。
すると、不思議なものでちょっと前になるのですが近所でロミロミをされている山口さんという方がハワイ帰りにお土産を持ってきて下さり、
「中壽賀さんも一回この人に会うと良いと思うよ。」
とカイポさんの名刺を下さったのです。
次にハワイに行くときには連絡してみようと思っていたので、今回旅行の直前にダメ元でメールをしてみると、日本人の奥様から11日9時なら大丈夫とあっさりオッケーを頂きました。
朱実さんといいこれは運命に違いないと、すぐに旅行会社の方に連絡して無理矢理チケットを取って頂きました(直前のため飛行機が一杯だったのですが、旅助さんいつもありがとうございます。)
で、当日。
カイポさんの名刺の裏に住所を記し、ホテルのコンシェルジュに場所を確認して一時間前には到着するようにしました。
あまりに早く着いたので、カイポさんのお宅の近所にあるマラサダの有名なレナーズで朝食を取ったまでは良かったのですが、、、
近所のはずなのにカイポさんのお宅がわかりません。
誰に聞いても、
「この辺のはずだけどなぁ、、、Good luck!」
と、とびきりハイテンションで言われるだけです。
時間は既に8時50分。
携帯もなく、焦っていると階段の上から人の良さそうなご老人が歩いてきました。
藁をも縋る思いで住所の書いてある名刺を出し、道を尋ねました。
僕「すいません、ここに行きたいのですが道を教えてもらえますか?」(全て英語です。)
ご老人「ここが1023番地なので、もうちょっとあっちだな。」
僕「あっちはさっき行ったんです。」
ご老人「そうか、じゃあこの辺りかなぁ。。。」
そして、名刺の裏を見てご老人から奇跡の一言が
ご老人「あれ?この名刺の人はカイポじゃないか?」
僕が「えっ!この人ご存知なんですか!?」
と尋ねると、
なんとご老人が
「I am Kaipo.」
と言ったのです。
「えー!!」
と夫婦で卒倒しそうでしたが、9時に予約をしている旨を伝えると、
「あ、そうか。じゃあ、準備するから15分後にもう一度来てもらえる?」
と、またまたまさかの一言です。
しょうがないので更に15分後に伺い、日本で理学療法士とオステオパシーをしている旨を伝えました。
すると、英語はわからないと言っているのに、非常に興味を持って下さったのか質問の嵐。
わかる範囲で答えると、更に目を輝かされ結局気づけば二時間が経過していました。
しかし、その中で身体を扱うとはどういうことなのかや、日本でも取れる薬草について喋って下さり、同じ治療家として本当に勉強になりました。
中でも特に印象的だったのが、
「身体というのはとてもシンプルなんだよ。私たちはクライアントの身体に耳を傾け、愛を持って抱きしめるのが仕事なんだよ。そして、施術というのは一緒にダンスを踊るようなものさ。」
と言っておられたことです。
表現がオシャレ過ぎますが、自分と同じ様な考えでされているのかとわかり、改めて自分の進んでいる道が間違っていなかったことを実感し嬉しく思いました。
結局、僕の施術中は妻にロミロミを教えて下さり、妻の施術中は僕にずっと喋っておられるなど、凄い偉い先生の筈なのにさすがはハワイアンだと思う親しみやすさを持っておられました。
しかし、施術の中で一番驚いたのが、妻の左の腎臓の施術の際です。
腎臓というのは一度から三度でその状態の程度を評価するのですが、その時妻の左腎は一番悪い三度でした。
(僕が妻の施術を久しくサボっているのが露呈しました。)
これを戻すのは結構大変なのですが、カイポさんが左腹部を触ると一瞬で治っていました。
僕が驚いていると、
「Body is simple.」
と一言。
かっこいいーと思いました。
施術も終わり、凄い良かったと感想を伝えていると、
「それにしても君たちはラッキーだったね。あそこで会ってなかったら僕は散歩に行っていたよ。」
と衝撃の一言。
だったら、予約はなんなんだとツッコミたくなる気持ちを抑え、最後までハワイアンのゆるさと良いヒーリングを二日連続で味わえたしあわせを実感する一日でした。