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スポーツ外傷への取り組み

実は何年か前からJ.Oの中でもスポーツが得意な「おふじ」こと藤山さんとコラボして、

スポーツ外傷で悩む子を何とか出来ないか?と言う取り組み

を行っております。

その一人に高校一年生の野球部の男の子がいます。
ポジションは投手で、自他共に認める速い球を投げられるとのこと。
ただ、ずっと野球肩に悩まされおり、キャッチボール程度なら痛みは出ませんが、何球か力を入れて投げていると肩が痛くなってくるとのこと。
ちなみに小学校の時には野球肘にもなっています。

身体を診させて頂いたら、
問題の肩関節は柔らかすぎで、可動域が広すぎる状態でした。

親御さん曰く、
出産は鉗子分娩で、四つ這いを全くしていないとのこと。

赤ちゃんは四つ這いの時に肩関節を固定する筋肉を鍛えます。
そして、柔らかすぎず固すぎない、その子にとって最も丁度良い固さに関節をはめ込みます。

関節というのは、電車でいうところの連結部分の様な役割なので、固すぎても柔らかすぎても壊れやすくなります。

この子の場合、四つ這いをしてないために肩周りの筋肉の固定が甘く、柔らか過ぎてる状態でした。

(注:日常生活を送るには支障がないので、四つ這いをしていないことが悪いと言っている訳ではありません。)

柔らかい分しなやかに動くので、速い球は投げられるのですが、固定が甘いのですぐに痛みが出てしまいます。

それを庇うために肩ではなく、肘を動かすので肘も壊したのだと思います。

ということを親御さんと本人に説明し

(注:実際にはバーストラウマや食生活と背骨の可動性の関係性や肩甲骨の運動学なども多々喋りましたが長くなり過ぎるので割愛します)、
赤ちゃんが生後3ヶ月にするうつ伏せの姿勢を取って貰ったところ、10秒も持ちませんでした

(通常、スポーツをしている子なら3分は持ちます)

ということで、施術により鉗子分娩の影響などを軽減しながら、徹底的に発達段階で飛ばしてしまった分を鍛えてもらいました(自主トレあり)

IMG_0734

(※写真は先日横浜で行った発達の講義)

月に一度来てもらい、2ヶ月後には投球しても痛みはないとのこと。

この自主トレは継続してもらい、おふじにバトンタッチ!

おふじの得意なバイオメカニクスに基づいたケガをしにくい上に、力を最も発揮出来る投球フォームの指導をしてもらっています(詳しくはおふじに聞いて下さい。)

当初は
痛みを取る=僕の仕事
パフォーマンスの向上=おふじの仕事

だったのですが、今やおふじも痛みを取るのが上手になってしまい完全にお役御免状態になっております(笑)

なんで、こんなことを書いたかと言いますと
1つは子どもさんのスポーツ外傷を減らしたいという純粋な思い。
2つ目は2年前に自分の診ていた子が甲子園で活躍した姿が忘れられないという野心的な思い。
3つ目は最近飲んでいる写真ばかりなので、

「結構、真面目なこともしているんだよ。」

ということを皆さんに知って頂きたいという不純な思いです。

彼は、今年は一年生のため夏の大会は応援に終わったそうですが、来年からが本当に楽しみです!

 

 

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